コーデックスアジア地域規格
コーデックスアジア地域規格とは、食品に対する国際的な規格・基準です。農畜産物の生産から食卓までの全工程で守られるべき安全の基準、世界で流通する食品の安全性を確保するための基準です。また、ある食品にふくまれるべき成分とその量、製造方法などや検査方法など、品質を担保するための規格が定められています。
そのコーデックスアジア地域規格において、納豆は「バチルス属発酵大豆製品」というくくりで、アジア伝統の大豆発酵食品と区別するために次のように定義されています。
納豆の規格として「大豆(ひき割りしたものを含み、以下同じ)を、水またはうすい食塩水に浸漬した後,蒸煮し,納豆菌(Bacillus subtilis var. natto.)により発酵させたもので、大豆に粘性物が生じたもの(任意の原材料を発酵後に加えない)」としています。任意の原材料を発酵後に加えない、という意には、「保存や味付け目的で発酵後に塩などの添加物を入れない」ということです。
そして、粘性物、いわゆる糸引きについても「納豆の大豆を持ち上げたとき、目に見える糸状の物質が生じていること」と、これも定義されています。
納豆に係るコーデックス規格『バチルス属で発酵させた大豆製品の地域規格』