発酵
温度湿度を管理し、
納豆菌に大豆を発酵させます
温度湿度を管理し、納豆菌に大豆を発酵させます
「室(むろ)」とよばれる温度管理をされた発酵室に16~24時間ほどおき、発酵を待ちます。その間、部屋は40℃前後に、湿度も高く保たれます。納豆菌は、増殖が盛んになると、「発酵熱」とよばれる熱をみずから発熱します。発酵熱はときに50℃にもなり、そのせいで自滅していくこともあるため、発酵のあいだはサンプルの容器に温度計を差し入れて、機械的にモニタリングしています。それと連動して室温が微調整されます。
こうして室で過ごす16~24時間のうちに、大豆は納豆へと姿を変えるのです。
発酵室の温度管理は、大豆の品種だけでなく、容器によっても調整します。
一般的には皮が厚めの品種は、皮に阻まれて納豆菌が増殖しにいため、発酵がむずかしく、また、大粒の大豆も中の方まで菌が入りにくいといわれています。反対に、皮を除きながら割るひきわり納豆は、皮がないぶん納豆菌が中まで増殖しやすいといわれています。