身体にいいの?
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ビタミンK2/B6/B2

納豆菌が大豆を発酵させる過程で産生する、栄養機能が期待できる成分を紹介します。
※以下、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づく

ビタミンK2

納豆は100gあたり600μgと、特にビタミンK2の含有量が多い食品として知られています。その量は、ゆでた大豆のおよそ85倍というから驚きです。

ビタミンK2の働きのうち、わたしたちの健康に関わるいちばんのトピックは、骨の形成に関与することです。ビタミンK2には、骨の主成分であるカルシウムの結合を強め、骨から溶出するのを防ぐ働きがあります。骨粗鬆症を患う人の骨は、血液中のビタミンK2濃度が低くなっているというデータもあり、骨密度の増加や骨折予防効果が期待できる治療薬にはビタミンK2の製剤が用いられています。

もうひとつ、ビタミンK2には、血液の凝固力を高める働きもあります。現代の日本では、出産後すぐの新生児にビタミンK2を溶かしたシロップを飲ませますが、これは新生児出の血性疾患を予防するためです。もとより、授乳中の母親が納豆を食べると乳児の血液中の凝固力が高くなることは、周産期医学の分野で認知されていました。
※日本家政学会誌「納豆中の水可溶性ビタミンK2複合体について」

ビタミンB6

納豆100gあたりに含まれるビタミンB6は、ゆでた大豆に含まれる量のおよそ2.4倍に増えています。

ビタミンB6は体内でおもに、100を超えるたんぱく質やアミノ酸の代謝に関わり、胎児期や乳児期には脳の発達、また、免疫機能にも関与しています。欠乏すると、貧血や湿疹、唇や口角の荒れなどを引き起こしたり、免疫機能が低下したりします。

厚生労働省eJIM | ビタミンB6 | サプリメント・ビタミン・ミネラル | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト (ncgg.go.jp)

ビタミンB2

納豆はビタミンB2を多く含む食品の代表格です。100gあたりに含まれるビタミンB2は、ゆでた大豆に含まれる量のおよそ7倍にまで増えます。

ビタミンB6には体内でエネルギー代謝に関わるほか、皮ふや粘膜を保護して健やかに保つ作用があるため、口角炎や皮膚炎、結膜炎などの治療薬として用いられています。

「健康食品」の安全性・有効性情報〔国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所〕 (nibiohn.go.jp)

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